読売新聞オンラインで7月9日(水)から、木内昇さんの連載小説「惣十郎浮世始末 巻之二」が始まりました。2022年10月から読売新聞朝刊で1年余り連載された捕物帳「惣十郎浮世始末」の続編です。連載開始を記念して、前編の「惣十郎浮世始末」の著者サイン本を、読売IDをお持ちの方3人にプレゼントします。
「惣十郎浮世始末」は読売新聞で連載後、加筆・修正して中央公論新社から単行本として刊行。江戸時代末期を舞台にした哀歓に満ちた物語で、事件の謎を解きながら、激動の時代を生きた市井の人々の姿を浮かび上がらせます。著者初となる捕物帳です。
浅草の薬種問屋で火事が起き、二体の骸(むくろ)があがった。定町廻(じょうまちまわり)同心の服部惣十郎は岡(おか)っ引(ぴき)の完治らを使い犯人を捕らえるが、医者らしき指示役の足取りは掴(つか)めない。一方、町医者の梨春は惣十郎の調べを手伝う傍ら、小児医療書を翻訳刊行せんと奔走していた。浮世を騒がす事件の数々を追ううちに、惣十郎がたどり着いた驚愕(きょうがく)の真実とは…。直木賞作家が描く新たな傑作!
応募締め切りは、8月11日(月・祝)です。
【惣十郎浮世始末 巻之二 あらすじ】
定町廻同心の服部惣十郎は、「人を憎むな」という母の教えに従い、お役目にあたっていた。小者の佐吉、岡っ引の完治、そして町医者の梨春の助けもあり、薬問屋への火付けから始まる一件の真相にたどり着いたが、「生きてりゃあ腑に落ちねぇことばかり起こるもんだ」という惣十郎の思いをなぞるように、江戸の町にはまた新たな気がかりが現れて……
「惣十郎浮世始末 巻之二」はこちらから。
【プロフィル】
木内昇(きうち・のぼり)
作家
1967年生まれ。出版社勤務を経て、2004年に「新選組 幕末の青嵐」で小説家デビュー。11年、「漂砂のうたう」で直木賞。13年に刊行した「櫛挽道守(くしひきちもり)」で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞した。