藪本勝治著「吾妻鏡―鎌倉幕府『正史』の虚実」(1,100円=税込み、中央公論新社刊)を、読売IDをお持ちの方5人にプレゼントします。
鎌倉幕府草創から中期までの事績を記した「吾妻鏡」。源頼朝挙兵に至る経緯、二代将軍頼家の暗愚、三代執権北条泰時の武勇と仁徳ほか、小説やドラマが描く挿話の多くはこの史料に基づきます。幕府の公式記録とも言われますが、史実の錯誤や改変も少なくありません。本書では、平家追討、奥州合戦、実朝暗殺、承久の乱など主要な合戦や争乱の叙述を、近年の研究も踏まえて検証。「正史」に潜む虚構を洗い出し、隠された意図を明らかにします。
応募締め切りは、9月27日(金)です。
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【プロフィル】
藪本勝治(やぶもと・かつはる)
灘中学校・高等学校教諭
1983年(昭和58年)、山口県生まれ。神戸大学文学部卒業後、同大学大学院人文学研究科に進み、博士(文学)を取得。現在、灘中学校・高等学校教諭。専門分野は日本中世文学。著書に「義経記 権威と逸脱の力学」「『吾妻鏡』の合戦叙述と〈歴史〉構築」(いずれも和泉書院)、「乱世を語りつぐ」(文旦執筆、花鳥社)など。