坂井希久子著「赤羽せんべろ まねき猫」(1,760円=税込み、中央公論新社刊)の著者サイン本を、読売IDをお持ちの方5人にプレゼントします。
「婦人公論.jp」で2023年7月から2024年5月まで連載していた同作を、加筆、修正して書籍化。
父が脳出血で倒れた。折り合いの悪い父・時次郎と、この10年連絡すら取り合っていなかった42歳の篠崎明日美。実家からは勘当されとっくの昔に母に逃げられている時次郎にとって、一人娘である明日美は唯一の身内である。変わり者の父は16年前から「まねき猫」という立ち飲み屋を営んでいるが、医師には「回復後も麻痺(まひ)が残る」と言われ、店に立ち続けるのは難しそうだ。「まねき猫」を閉めるしかないと考えていた明日美だったが、時次郎の友人で店の回転資金として300万円貸しているという「宮さん」によると、返済に関しては「『まねき猫』が続くかぎり無期限」ということらしく、簡単に閉店するわけにはいかず…。果たして、明日美の選択は―。「妻の終活」の著者が贈る「親の終活」です。
応募の締め切りは、12月12日(木)です。
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【プロフィル】
作家
1977年和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。2008年「虫のいどころ」で第88回オール読物新人賞を受賞。2015年「ヒーローインタビュー」が「本の雑誌増刊 おすすめ文庫王国2016」のエンターテインメント部門第1位に選ばれる。2017年「ほかほか蕗(ふき)ご飯 居酒屋ぜんや」で第6回歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に「何年、生きても」「華ざかりの三重奏」「セクシャル・ルールズ」「たそがれ大食堂」「おじさんは傘をさせない」「妻の終活」「居酒屋ぜんや」シリーズなどがある。